東京周辺のお祭りに行ってきました>北関東のお祭りに行ってきました>大飯祭り |
毎年12月の第2日曜日 | ||
2017年12月10日 | ||
茨城県桜川市下泉374-3 | ||
みんなでうず高く盛られたご飯を食べて、五穀豊穣に感謝するお祭り | ||
“大飯(おおめし)祭り”はみんなでうず高く盛られたご飯を食べて、五穀豊穣に感謝する、ちょっと変わったお祭り。
うず高く盛られたとありますが、その量がすごい。なんとご飯7合分。ぎゅっぎゅっと固めて、山盛りにしています。 このうず高く盛られたご飯を煮物やサンマなどのおかずと一緒に食べていきます。
和気あいあいと食べている途中、奇抜な格好をした男が登場。ただでさえ、うず高く盛られたご飯を食べきれないのに、大きなしゃもじに追加のご飯を載せて、お代わりを勧めて回ります。
なんとも奇抜なお祭りですが、300年以上の歴史がある由緒正しきお祭り。
お祭りは下泉公民館(桜川市下泉374-3)で行われます。 下泉公民館は公共機関で行くことが難しかったため、今回も途中の駅でレンタルサイクルを借りて向かうことにしました。 |
結城駅で自転車をお借りして、国道50号線を東に進むこと1時間30分強。ようやく、大飯祭りの行われる公民館に到着。今回も切り替えのないママチャリだったので、けっこう大変でした(笑)。
着いたのは10時30分過ぎ。お祭りの準備も佳境を迎えていました。 ちなみに、朝5時から準備は始められたそうです。ご苦労様です。
公民館の上座には神棚が置かれ、その左右にずらっと一列にお膳が並べられていました。
お膳にあるお椀には、すでにぎゅうぎゅうのご飯の土台が詰められていました。 このぎゅうぎゅう詰めの土台のご飯の上に、三角形のご飯の山をくっつけていきました。
三角形のご飯の山をくっつけ終わると、その左右両側に長い箸を指して完成。
このうず高く盛られたご飯は、物相(もっそう)と呼ばれるそうです。
物相は高さ30cm以上、一杯で7合もあるそうです。想像を絶する“大盛り”ぶりに思わず笑ってしました。
地元の方々がお膳の前に着席。いよいよお祭りの始まりです。 |
10時となり、お祭りがはじまりました。 修祓の儀、献饌の儀、祝詞の奏上、玉串の奉納と、粛々と儀式が進んでいきました。
神主さんがお神酒をふるまって、儀式は終了。
いよいよメインイベントの「物相を食べる」がはじまりました。 ご飯はぎゅっぎゅつと固く握られているため、大盛りの山の上から手でちぎり、小皿に移して食べていました。
煮物やさんまなどのおかずやけんちん汁と一緒にご飯を食べます。 この7合のご飯を完食した人が過去に1名だけいたそうです。お相撲さんでしょうか。
神事が行われる部屋は女人禁制のため、給仕も男性が行っていました(奥の準備部屋には多数の女性の方がお世話をしていました)。 和気あいあいとした雰囲気の中でご飯を食べていると、ワラのはちまきに、大きな草履と木製の大根をたすき掛けにした奇抜な格好をした男性が登場。
目の前の物相に苦戦をしているにも関わらず、大きなしゃもじにご飯を載せて、お代わりの催促をしていきました。
大きなしゃもじの上のご飯を残すと縁起が悪いのか、みなさん頑張って、小皿に移していました。
全員にお代わりを催促して、奇抜な格好をした男は下がっていきました。 ここから再び、ご飯を食べ続けました。改めて、物相を見ると、あまり減っていないように見えます。
残ったご飯は縁起物なので、家に持ち帰り、家族で有難く頂くそうです。 大盛りのご飯も想像を絶する大盛りぶり、途中で出てきた奇抜な男とお代わりの催促、大飯祭りは予想以上にインパクトのあるお祭りでした。 |