東京周辺のお祭りに行ってきました>北関東のお祭りに行ってきました>小張松下流綱火 |
毎年8月24日 | ||
2013年8月24日 | ||
茨城県つくばみらい市小張3235 | ||
四百年の伝統を受け継ぐ、からくり花火=“綱火(つなび)”を堪能 | ||
綱火は、神社の境内にやぐらを組み、そこから3方向に柱を建て、その間に綱を張りめぐらし、
その綱を使って空中でからくり人形を操り、花火を仕掛ながら人形芝居をするというものです
江戸時代から続く、からくり花火=“綱火”。
“綱火(つなび)”には、2つの流派があるそうです。
今年は24日(土)に小張松下流綱火、25日(日)に高岡流綱火。今回は、愛宕神社例祭で奉納される“小張松下流綱火”に行ってきました。
つくばエクスプレスのみらい平駅を降りて、道なりに歩いて20分強、小張松下流綱火の会場である愛宕神社に到着。 参道の屋台の人だかりを越えて、18時30分頃、境内に着いたのですが、すでに綱火がよく見える舞台正面は、地元の方とカメラ愛好家の方でびっしり。ベンチシートや折りたたみ椅子に座って、綱火がはじまるのを待ち構えています。 あたりも暗くなってきた19時、いよいよお祭り開始です。
お祭り開始の合図のあと、いくつもの花火が打ちあがりました。地響きとともに、ドーン、ドーンと音がなり、迫力満点。
打ち上げ花火のあと、オープンニングの横火。横に張った綱を花火が走り、真ん中の“天下太平”と書いた灯篭に火がつきます。 火のついた灯篭は、炎の色を変えながら、ぐるぐる回り、やがて爆発してしまいました。“天下太平”も爆発してしまいました(笑)。
横火のあと、最初の演目がスタート。お囃子に合わせて、ふたつのからくり(何か確認できませんでした)を綱で引っ張り動かしていきます。正面のやぐらから出たからくりは、火花を散らしながら舞台を移動し、再びやぐらに戻ってきます。 二つ目の演目は20時開始とアナウンス。時計を見ると、まだ19時15分過ぎでした。仕方がないので、じっと20時が来るのを待ちました。
待っている間は、ボチボチと花火が打ちあがります。花火は打ちあげる前に、スポンサーの地元企業名と花火の種類をいっていました。
じっと待つこと45分、ようやく20時をむかえ、2つ目の演目がはじまりました。 今回も横火からスタートです。 2つ目の演目はお囃子に合わせて、火のついた船を綱を引っ張り動かしていきます。途中でいろいろな仕掛け花火があり、とにかく鮮やかでした。 10分ほどで2つ目の演目も終了。最後の演目は21時開始のため、約50分の待機です。
綱火が行われている境内の下には屋台があり、たくさんの人たちがお祭りを楽しんでいました。 屋台は大判焼や焼きそば、お好み焼と定番が並ぶ中、“煮いか”を発見。他の屋台は1軒ずつの中、煮いかは2軒もあります。人気のアイテムの様子。 この辺りは、イカは焼くのではなく、煮るのですね。ちょっとした発見でした。
ようやく21時をむかえ、最後の演目が始まりました。今回は再び客席左隅で見ました。
最後の演目は“桃太郎”。横火が右から左に向けて走り、左の仕掛け花火に点火。 写真では見ずらいのですが、左の仕掛け花火は、桃が半分に割れて、中から桃太郎が出てきたところをあらわしています。
桃が燃え盛ったあと、正面のやぐらから火を噴いた船に乗った桃太郎たち一行が登場。
桃太郎一行は、張りめぐらせた綱を使って、舞台を縦横無尽に動きます。 やがて、左端にある鬼が島(城のようなハリボテ)に到着。激しい火花が飛び散ります。 大きな爆発とともに、鬼が島が燃えて、鬼退治が終わったようです。
桃太郎一行が鬼が島から帰る中、右側に富士山が現れます。 最初の2演目は、期待が高すぎたためか“うーん”という感想でしたが、最後の桃太郎は圧巻でした。
綱火を一言で表現すると、各所に張った綱を使って、火を噴きながらからくり人形が空中を進むのみですが、そこには嗜好とストーリー性があり、なんだかんだと楽しませていただきました。 来年は、もうひとつの綱火=“高岡流綱火”に行こうかなと思います。 【綱火を見に行く際のワンポイントアドバイス】 |