「鹿野山の人形焼」は、江戸時代初期(1600年頃)より脈々と続く、ものすごい歴史ある神事で五穀豊穣・子孫繁栄を祈願します。 お祭りは鹿野山にある神野寺の駐車場で行われます。
毎年8月15日の19時から盆踊り、20時からメインイベントの人形焼が行われます。 ワラ人形に火をつけ、焼かれたワラ人形が倒れた方角が豊作になるそうです。
お祭り当日は朝から小雨が続いていました。今日を含めて、東京は15日連続で雨を記録しました。 10月並みの涼しい気温が続いており、夏はどこに行ったのでしょうか。 小雨が降り続く中、鹿野山の山道をぐるぐると進んで、鹿野山の人形焼が行われる神野寺の駐車場に到着。
高さ4m近くのワラ人形がお出迎えしてくれました。ワラ人形は期待どおりの立派な男性器。しかも、高校生並みの元気さです(笑)。 おっぱいの作り方などは、このあたり(君津市)で盛んに行われている“鹿島人形”に通ずるところがある気がします。
ワラ人形には案内板が設置されており、鹿野山の人形焼についての説明がありました。 人形焼は地元の盆踊り大会の一環なのですね。
ワラ人形を近くで見ると、なかなかの出来栄え。男性器以外にも、おっぱいや乳首もちゃんと作りこんでいました。
元気な男性器の下には、タマタマもちゃんと付いていました。 それにしても、元気で巨大な男性器。五穀豊穣・子孫繁栄を表現するとこうなるのでしょう。
ワラ人形の奥の広場は盆踊り会場になっていました。盆踊り大会は19時から始まります。 ここで、雨が強くなってきました。お祭りは中止でしょうか。心配です。
ワラ人形と盆踊り会場の間に、神野寺がありました。 手前の仁王門は見ることができたのですが、16時に閉門するため、境内は見ることができませんでした。
神野山の案内図を見ると、境内にはいろいろな施設があるようです。きっと、昭和の頃は観光客で賑わったのだと思います。各所に当時の名残が見られました。 ここで、霧が出てきました。やっぱり、お祭りは中止なのでしょうか。 神野寺に隣接するお食事処で、恐る恐るお祭り開催の有無を確認しました。
ある程度、覚悟はできていたのですが、やっぱり雨天中止でした。明日に延期ではなく中止、今年は人形焼を行わないそうです。本当に残念。 ほかの地方も同様ですが、鹿野山周辺も過疎化と高齢化が進んでおり、お祭りの継続が危ぶまれている気がします(場所がかなり山奥ということもありますが)。 よって、早めに再度訪問できればと思います。 |