東京周辺のお祭りに行ってきました>千葉のお祭りに行ってきました>太田のエンヤーホー |
毎年7月27日 | ||
2017年7月27日 | ||
千葉県旭市二の2089 | ||
歴史あり、寸劇の笑いあり、曲芸のスリルありと盛りだくさんなお祭りでした | ||
太田のエンヤーホーは、千葉県旭市にある太田八坂神社の祇園祭で演じられる民俗芸能のひとつ。 町内を練り歩いたお神輿が戻ってきたあと、鳥居ヨコの舞台で無言劇が奉納され、最後の演目として「つく舞」が演じられます。 この無言劇とつく舞をまとめて「エンヤーホー」と呼んでいます。 また、八坂神社の祇園祭でつく舞が奉納される点は、「龍ヶ崎の撞舞」と同じ。
お祭り当日の17時過ぎに総武本線の旭駅を降りました。駅前は日常、お祭りの特別感は見られません。 8月6日・7日に行われる「旭市七夕市民まつり」のポスターは、道中でちょくちょく見ましたが、今回の目的である「太田のエンヤーホー」のポスターや案内板はまったく見当たりませんでした。本当に今日お祭りがあるのか少々不安になってきました。
お祭りが行われる太田八坂神社は旭駅から徒歩10分強の距離にあります。 道中で縄で作られた結界のようなもの発見。今日で間違いないようです(笑)。 お祭りが行われる太田八坂神社に到着。鳥居のヨコには、大きなつく柱と特設の舞台が準備されていました。
つく舞は、赤獅子のお面をつけた男が高さ16mのつく柱の上で、命綱なしで曲芸を披露します。
境内で準備をしている地元の方にお祭りのスケジュールを伺うと、19時から神社前でのお神輿の練り歩き、20時から特設舞台でエンヤーホーがはじまるとのこと。 少し早く来すぎたようです。19時に出直すことにしました。
19時になると、神社前の道路が通行止めとなり、遠くから祭りばやしが聞こえてきました。いよいよお祭りのスタートです。 しばらくすると、灯りに照らされたお神輿がやってきました。
祭りばやしの太鼓と笛は生演奏でリズミカル。お神輿の掛け声は、「よーい、よいやっしゃ」とかなり独特でした。 お神輿は鳥居の前を1時間くらい行ったり来たり。神様もきっと、過ぎ行く夏が名残惜しいのでしょう。 20時前になり、ようやくお神輿は鳥居前に静置されました。 いよいよメインの「エンヤーホー」へと移ります。 |
無言劇では、赤獅子・青獅子・かまきり・みみずく・鹿・鶴が順に舞台にのぼり、ちょこちょこと動き回ります。 棒を両手にもってちょこちょことするのですが、時々両手を横に広げて、片足でポーズを決めていました。 きっとなにかの意味があるのでしょう。
この劇の間中、舞台の下にいる子供たちが太鼓の音に合わせて、「エンヤーホー」の掛け声が繰り返されました。 この「エンヤーホー」の掛け声が名前の由来だそうです。 次いで、ちょっとチャラチャラした“ひょっとこ”が登場しました。
ひょっとこがお酒を飲んで、四方に土下座すると、立派な男性のシンボルが出てきました。きっとスーパーひょっとこに進化したのでしょう(笑)。
ここで女性(おかめ)が登場しました。スーパーひょっとこはしきりにシンボルを女性に近づけていきますが、まったく相手にしてもらえません。 シンボルは先っぽは朱色に塗られており、なかなかリアルでした。
ここで立派な旦那が登場。スーパーひょっとこを舞台の外に追い出してしまいました。 この間も、子供たちの「エンヤーホー」の掛け声は続いていました。
スーパーひょっとこを追い出した旦那も所詮は男。結局、おかめとかなり露骨なエッチをはじめました。 五穀豊穣・子孫繁栄の願いを分かりやすく・ストレートに表現した結果でしょう。 ひょっとこ・おかめ・旦那による、かなりエッチな寸劇が終わり、いよいよメインのつく舞に移ります。
つく舞の準備ができたところで、神社から赤獅子のお面をつけた舞男が登場(つく舞の演者は舞男と呼ばれます)。 観客から大きな拍手で迎えられました。
舞台の上では、舞男を中心に盃事が行われました。お神酒で体を清めます。 いよいよつく柱を命綱なしで登りはじめました。
いよいよ命綱なしで登りはじめました。途中で逆さにぶら下がるなど曲芸を披露。 柱上の左右にぶら下げられている鈴を鳴らしました。 最後に、5色の紙吹雪を撒いて終了。
太田のエンヤーホーは、立派なお神輿の練り歩きあり、昔から続く無言劇あり、かなり露骨な寸劇あり、最後に命綱なしでの高所での曲芸ありと盛りだくさんなお祭りでした。 個人的には、王道である旭市七夕市民まつりよりも、エンヤーホーの方がコンテンツとして魅力的だと思うのですが、いろいろとあるのでしょうか。 末永く、お祭りが続くことを願います。 |