東京周辺のお祭りに行ってきました>千葉のお祭りに行ってきました>にらめっこおびしゃ |
毎年1月20日 | ||
2018年1月20日 | ||
千葉県市川市大野町4-2759 | ||
年の初めに、お互い向かい合って座り、お神酒をいただきます。笑ったりすると、もう一杯。 | ||
御奉謝(おびしゃ)とは、年の初めに弓矢で的を射ることによって、その年の吉凶を占う行事。千葉県の利根川流域を中心に、関東一帯や西日本で、今も盛んに行われています。 元来は弓を射てその年1年の作物の作柄などの神意を占う行事でしたが、そのうち、年の初めに行う神事全般も「御奉謝(おびしゃ)」と呼ぶようになりました。
今回の「にらめっこおびしゃ」もそのひとつ。年の初めに、お互い向かい合って座り、お神酒をいただきます。笑ってしまうと、ペナルティーとして、大盃でもう一杯飲まないといけません。
にらめっこおびしゃは毎年1月20日。日にち固定で行われます。 市川大野駅を降りて、住宅街をくねくね上り下りしながら歩くこと20分、神事が行われる駒形大神社に着きました。
小高い丘の上に神社はありました。
祭事は朝の8時から始まっていますが、一番の目玉である「にらめっこおびしゃ」(一般公開)は14時10分から行われます。
少し早く着いたため、境内を散策して時間を潰しました。 広く立派な神社ですが、神主さんは常駐しておらず、氏子の方々が管理されているようでした。
拝殿ヨコの社務所で、日記受渡しの儀式やにらめっこの儀式が行われます。 社務所内には御奉謝(おびしゃ)祭壇が設けられていました。縁起物の鶴亀の供養物もありました。
13時30分となり、日記受渡しの儀式がはじまりました。これは神社の年当番の引継ぎ行事です。 5人1組で祭壇前に並び、日記をまわし、お神酒をいただいていきました。 何組か終わり、最後に日記を背中に入れて終わりました。背中に入れる理由は道中で無くさないためだそうです。
続いて、末社8社の日記受渡しの儀式がはじまりました。 こちらは2人1組で登場。1社ずつ日記をまわして、背中に入れて、お神酒をいただいていました。
背中に入れるとき、服の後ろを大きく開けるため、女性の方に入れるときは大いに盛り上がっていました。 |
いよいよ「にらめっこおびしゃ」がはじまりました。 まずは、一般公開のリハーサルから。リハーサルはお神酒ではなく、白湯で行われるようです。
行司がにらめっこ儀式のルールを説明しました。 大盃になみなみとお神酒を注ぎ、向かい合う2人が同時に盃を取り、同時に飲み始め、同時に飲み終わります。 飲んでいる途中で笑ったりすると、無礼としてもう一杯飲まないといけません。
ルール説明のあと、「待った」がかかりました。大盃はなかなか大変なので、小さな盃にして欲しいとのこと。 この要望はあっさりと通り、小さな盃となりました。 小さな盃に改めて白湯を注ぎ、リハーサル開始。 2人とも笑うことなく飲み干したので一杯で終了しました。
続いては、ケーブルTVレポーターのお姉さんが参戦。早々に笑ってしまい、無礼として大盃になりました。 大盃になみなみと注がれた白湯を、なぜか乾杯して飲み干しました。そう笑ってはダメなのです。
残り1組が行いリハーサル終了。ここからは氏子さんのみによる本番。 改めて行司さんがにらめっこ儀式のルールを説明。リハーサルと同じく「待った」がかかり、大盃から小盃に代わりました。
1組目は粛々と無礼もなく飲み終えました。 2組目は飲む前に笑ってしまったので、無礼があったとして、大盃に代わりました。
大盃を飲み干したあと、無礼があったとしてもう一杯。 結局、2杯飲み干しました。
3組目が出てきたところで、全員による「高砂」の合唱がはじまりました。
にらめっこ儀式はまだまだ続くみたいですが、今回はこのあたりで失礼しました。 祭事の継続と神社の維持、氏子のみなさまは大変だと思いますが、1年でも長く続いて欲しいと心から思いました。 今回も本当に珍しいお祭りでした。 |