東京周辺のお祭りに行ってきました>千葉のお祭りに行ってきました>ヂンガラ餅神事 |
毎年1月8日前後の日曜日 | ||
2017年1月8日 | ||
千葉県流山市三輪野山620 | ||
年始に裸の男たちが餅を奪い合い、割れた餅の断面を見て、豊作や凶作を占う | ||
ヂンガラ餅神事は、千葉県流山市にある三輪茂侶神社で行われる“おびしゃ”です。 “おびしゃ”とは、関東地方で行われる新春の行事。 「奉(ぶ)射(しゃ)歩(ほ)射(しゃ)」の字があてられるように、年の初めに的に矢を射て、それによりその年の豊凶作を占いますが、その土地土地により神事の内容がいろいろと変化しながら、現在まで伝わっています。
ヂンガラ餅行事では、お餅を使って年占いをします。 この神事は、縁起の良い“8”にこだわります。神前に8升の御神酒、8升の餅、8種類の野菜の煮物が供えられます。
社殿内では年番引き継ぎ儀式のあと、十数人のサラシ姿の男たちがお餅を引きちぎり合い、奪い合う、“餅取り”を行います。
そのお餅の割れ方でその年の豊作や凶作を占います。 |
ヂンガラ餅神事が行われる“三輪茂侶神社”は、つくばエクスプレスの流山おおたかの森駅と流山セントラルパーク駅のちょうど真ん中あたり、共に徒歩30分ぐらいの距離にあります。 今回は流山おおたかの森駅から歩くこと30分、三輪茂侶神社に到着しました。
三輪茂侶神社は想像よりも立派な佇まいに少しビックリ。大きな国旗がとても目立っていました。 参道の両側には、赤と緑の提灯がきれいに並んでおり、とても印象的。吸い込まれるように、奥に入って行きました。
参道の出口には、目の高さの位置に紐が張られていました。結界かおまじないでしょうか。 ヂンガラ餅神事は13時から始まります。神事は年番引き継ぎ儀式のあと、14時頃からメインイベントの餅取りが行われます。
神事がはじまるまでの間、境内で甘酒が振舞われていたので、おいしくいただきました。 当日は朝からどんよりとした天気。本当に寒かったので、体が芯から温まりました。
拝殿前から振り返った参道もとても印象的でした。
社殿内で太鼓を合図に、神事がはじまりました。 宮司さんによる祝詞の奏上、お祓いのあと、「トウ渡し」(年番の引き継ぎ)が行われました。 この頃になると、境内にはたくさんの参拝者が集まっていました。
「トウ渡し」(年番の引き継ぎ)が終わり、拝殿内から人が続々と出てきました。 けが防止のため、社殿内の畳や小物はすべて取り外され、男たちがお餅を奪い合うメイン神事が始まるのを待ちました。
主役のサラシ姿の男たちが登場。参拝者から拍手で迎えられる中、拝殿内に入りました。かっこいい。
社殿内で餅取りがはじまりました。男たちは寒い中、上半身裸です。
男たちは「わっせ、わっせ」の掛け声とともに、お餅を引きちぎり合い、奪い合います。時には、お餅を柱や壁に叩きつけます。 社殿内を右に左に前に後ろに、餅を奪い合いながら移動したあと、突然、ひとりがお餅を持って外に飛び出しました。
曇り空の下、境内でも餅取りが続きます。しばらく境内でお餅と揉み合ったあと、再び社殿内に戻りました。 しばらくして、社殿内で太鼓を合図に、お餅の奪い合いが終了。どうやらひとつ目のお餅が割れたようです。
すぐさまふたつ目の餅取りがはじまりました。再び社殿内から「わっせ、わっせ」の掛け声が聞こえました。
ここでどんよりとした曇り空からポツポツと雨が降り始めましたので、このあたりで帰ることにしました。 年占いの結果は気になりますが、きっと豊作でしょう。 今年1年、皆さんよいお年にありますように。 |